銀行から融資を受けるために必要な準備を確認しておきましょう

銀行融資対策

【融資申込みに必要な資料】

いざ銀行から融資を受けたいと思い立ったとき、どういった準備が必要なのでしょうか。

まずは各銀行で用意している融資申込のための書類がありますのでそちらの準備は当然必要なのですが、それ以外にも多くの資料が必要になります。

基本的には銀行からどんな書類が必要かの指定があると思いますのでそれに従って準備してもらえれば大丈夫です。

具体的にどんな書類が求められるのかを以下にまとめました。この全てを必ずしも要求されるわけではありませんが、資料が多ければ多いほど説得力が増して融資審査でも有利に働きます。審査担当者をいかに説得するかにかかっていますので、基本的には準備して持っていくつもりでいましょう。

  • 決算書(2~3期分)
  • 前月または前々月などの直近の試算表
  • 登記簿謄本(履歴事項全部証明書)
  • 借入申込書
  • 不動産担保がある場合にはその登記簿謄本
  • 経営計画書
  • 月次損益実績表
  • 資金繰り表
  • 返済計画書
  • 借入金残高明細一覧表
  • 取引先一覧表
  • 担保一覧表
  • 納税証明書

など。

特に注意したいのは直近の試算表資金繰り表です。

決算直後であればそれで事足りてしまうことも多いですが、前月または前々月といった直近の試算表がサッと出せないということは経理がきちんとなされていないということを意味してしまいます。審査担当者からの心象としては非常によくないものとなるので、普段から月次で経理を行うクセをつけておきましょう。

また資金繰り表はそれ一つで必要な資金の額や融資時期、返済スケジュールなどがわかるため重要な書類です。この資金繰り表があるとどれだけの資金が必要なのかを具体的な金額で示すことが出来るため説得力が高まります。

 

 

融資の面談でのポイント

融資の面談とは一種のプレゼンです。如何に資金が必要でそしてきちんと返済する計画があるということをどれだけ正確に伝えることが出来るかにかかっています。

創業経営者であれば、そういった熱い想いを伝えることが得意だという方も中にはいるでしょう。しかし誰もがプレゼンが得意なわけではなく、口下手な経営者も当然います。

では口下手であれば融資は受けることが出来ないのでしょうか。

もちろんそんなことはありません。

上手なプレゼンを行うことが出来れば融資審査担当者からの印象もよいでしょう。

ですがそれよりも大切なことはきちんと書面に残すということです。

どれだけ素晴らしいプレゼンを行ったとしても、その全てが正確に担当者に伝わり記憶出来ているかというと必ずしもそうではありません。

さらに、融資審査担当者もその場で融資の可否を決めるわけではなく、上司などより上の立場の人間から融資の承認をもらう必要があるのです。

そういった上の立場の人間を説得するためには詳細かつ正確な書面が必要なのです。素晴らしいプレゼンをしたとしてもそれは融資審査担当者には響くかもしれませんが、直接聞いていない上司には響きません。

結局のところ承認権限のある人間を意識して面談に臨む必要があるのです。詳細かつ正確な書面があれば融資審査担当者もそれを上司に見せるだけでよいため、正確に間違いなく伝わります。

また、伝えたいことを全て書面にまとめておけば、いざ面談の場においても、口下手でも上手く説明することが出来るでしょう。

 

銀行員だって人間です。プレゼン内容を全て正確に記憶出来るわけではありませんから、相手の立場になって考える必要があります。

これは面談時に限ったことではなく、その後の日ごろからの銀行員とのやり取りにおいても同様です。無理に卑屈になる必要はなく、好戦的だったり横柄な態度をとることもよくありません。あくまでビジネス上の一取引先として真摯に向き合いましょう。

そういった関係を築き上げておくことが、いざ会社に危機が訪れたときに助けてくれるかもしれません。

 

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