融資を意識して日ごろから気を付けたい最低限のポイント2つ

【月次経理の重要性】

毎月の経理をきちんと行っているでしょうか。

決算直前になって慌てて経理作業に取り掛かっていませんか?

経理は原則月次で行い、その時点の損益を把握するべきです。

もし数か月放置してしまうとどうなるでしょうか。

その間経理作業がストップしていまい、現時点での損益が不明になってしまいます。そうすると儲かっているのか赤字なのかが分からず、実は大赤字で改善しなければならないのに気づかずにいたという事態も起こりえます。

月次で経理を行うことのメリットは主に以下の2点です。

 

  • 決算を予測することができ、納税金額のおおよその目安を把握し準備することが出来ます。
  • 早い段階で経営上の問題点に気づき、手遅れになる前に対策を打ち出すことができます。

 

さらに、融資という点ではもう1点が追加されます。

  • 月次決算を組むことで銀行などからの信用性がアップする。

 

現状を把握することが出来ていなければ、経営環境の変化にも臨機応変に対応することが出来ません。また、いつでもその時点の試算表を提出できるようになっていることで高い評価と信頼性を得られることにもつながります。

そのため当事務所では月次で試算表を作成することを推奨しています。

当事務所では財務顧問財務顧問プレミアムといったサービスにより月次決算のサポートや決算予測、経営・財務上の問題点の早期発見と改善のご支援を行っておりますのでご相談ください。

 

【特に注意すべき財務指標】

融資審査を念頭に置く際に、まず真っ先に見なければならないポイントがあります。それが自己資本比率債務償還年数です。

 

  • 自己資本比率

自己資本÷総資本(総資産)×100で算定される比率です。

自己資本は資本金、資本剰余金、繰越利益剰余金といった科目が代表的です。

自己株式がある場合はその分をマイナスに、その他有価証券評価差額金とかもあれば考慮しますが、あまり中小企業ではなじみがないでしょう。

イメージとしては自己資本を自己資金と捉えていただいても分かりやすいかもしれません。

融資希望者の資本金が1円ではダメなワケとは?融資を受けるためにはどれくらい自己資金を用意しておくべき?などでも触れましたが、自己資金が全体の3分の1はあった方がよいとお伝えしました。融資審査では自己資金がどれくらいあるかが重要視されるため、この比率が高い方が評価が高いことになります。つまり30%以上あることが理想です。

一方でこの比率がマイナスになってしまう場合には要注意です。債務超過という状態なため、融資審査の場では非常に厳しい目でみられてしまいます。その状態で融資を検討する場合には、改善計画をしっかり作りこむ必要があります。

 

  • 債務償還年数

有利子負債÷(利益+減価償却費)で算定されます。この計算結果は単位が「年」になります。3年とか7年とか、「○年」として表示されます。

有利子負債とは簡単に言えば借入金です。これを何年かけて返済していけるのかという指標です。

(利益+減価償却費)の部分ですが、これは実際に一年間で得たお金を表しています。

これについては過度な節税は審査でマイナス?融資審査で注意しておくべき決算書のポイント~損益計算書編~でもご紹介しているので詳しくはそちらをご覧ください。

借入金額を一年間の収入で割る形になるので、何年かけて返済していけるのかといった指標になるわけです。

当然これは年数が短ければ短い方がよいことになります。

あまりにも長いと本当に返済していけるのかと不安要素に捉えられてしまいます。特に融資審査上では10年を超えるかどうかが一つの目安になるようです。

逆に言えば、10年までならば大丈夫な可能性が高いということでもあります。(利益+減価償却費)の10倍の金額が借入の限度額の目安として考えることも可能です。

つまり、(利益+減価償却費)が300万円であれば、3,000万円までなら融資を受けることも可能ということです。もちろん融資にはこれまでの実績や今後の計画なども影響してきますのであくまで一つの目安に過ぎません。

 

こういった指標も意識しながら経理を行うことで、財務状況を改善しつつ融資も受けやすい体制を整えることが出来ます。

 

 

 

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