実績のない中小企業でも融資が受けやすくなる信用保証協会

横断歩道と紙幣

【信用保証協会】

まだあまり実績のない中小企業が金融機関から融資を受ける場合、事業性評価融資などを除くと担保や保証人等が必要になります。そのため、特に零細企業では金融機関から融資を受けることが難しいのです。

そこで登場するのが信用保証協会です。信用保証協会は企業の金融機関からの借入について信用保証をしてくれます。つまり、もし企業から金融機関への返済が滞った場合、信用保証協会が代わりに金融機関に返済をしてくれるのです。

金融機関にとってはほとんど貸倒のリスクもなく融資が出来るため、実績のない中小企業に対しても融資がしやすくなるというメリットがあります。

この制度を利用することでまだあまり実績のない中小企業でも融資を受けやすくなるのです。

 

一方でデメリットもあります。

信用保証協会を利用するためには当然のことながら審査を受ける必要があります。そして信用保証協会に保証料を支払うことになるため、借入コストは上昇してしまいます。借入企業の状況によりますが、おおむね0.5%~2%程度の保証料が発生します。

なおこの保証料は、不動産等の担保があると0.1%の割引や保証料の分割払いなどいくつかの負担軽減措置も設けられています。

もう一つはデメリットというよりも当然のことなのですが、信用保証協会が代わりに金融機関に返済をしてくれたからといって企業の債務が免除されるわけではありません。金融機関向けの借入はなくなりますが、信用保証協会に対して肩代わりしてもらった分の返済を企業は続けていかなくてはなりません。

 

【信用保証協会の要件】

業種ごとに資本金○円以下や従業員数○人以下といった制限があります。

とはいえ中小企業を対象とした制度ですので、信用保証を受ける必要がある中小企業であれば引っかかるようなものではなく、あまり気にする必要はないでしょう。

また、商工業者のほとんどの方が利用できますが、農林漁業、風俗関連営業、性風俗関連特殊営業業種、金融業、学校法人、宗教法人、非営利団体(NPO法人を除く)、LLP(有限責任事業組合)等といった一部の業種では原則として利用が出来ません。

 

【保証協会の団信】

団信とは信用保証協会団体信用生命保険制度の略で、信用保証協会を利用する際のオプションのようなものです。

これを活用すると、被保険者が死亡または高度障害となった場合に保険金で借入を返済することが出来ます。

この制度を利用するかどうかは信用保証協会の審査とは無関係です。必要な場合に融資とあわせて申し込みましょう。

 

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